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「老後資金は足りるのか」「教育費は大丈夫か」——そんなお金の不安を感じていませんか?
実はその不安の多くは、「お金の目的がはっきりしていない」ことから生まれます。
今回は、経済評論家・山崎元さんの合理的な資産形成術をもとに、「お金の目的を決める」ことから始める最初の一歩を、投資歴20年超の独立系FPが解説します。

- お金の不安は「目的不明」から生まれる
- お金は「幸せの土台」を支える道具
- 「貯める・増やす・使う」を一体で考える
- 資産形成が「難しく見えるだけ」の理由
- 山崎元さん流・資産形成の最初の一歩
- 投資初心者がやらなくていいこと3つ
- まとめ:資産形成の原点は「目的を決めること」
お金の不安は「目的不明」から生まれる
お金の不安の正体は、「何のためにお金を使いたいのか」が曖昧なことです。
目的がぼんやりしたまま「とにかく増やさなきゃ」と考えると、資産形成は難しく見えてしまいます。
本来、投資は“目的を叶えるための手段”にすぎません。
そもそも何のために資産形成をするのか、考えてみましょう。
お金は「幸せの土台」を支える道具
お金そのものはゴールではありません。
お金はあくまで、自由な働き方や家族との時間、安心できる生活など、幸せの土台を支えるためのツールです。

お金と幸福の関係を3段階で整理するとこうなります。
・生活を守るためのお金(生活防衛資金)
・将来の支出に備えるお金(教育費・老後資金など)
・人生を豊かにするお金(旅行・趣味・住まい)
資産形成とは、これらをムリなく・ムダなく・安全に準備していくプロセスです。けっして「誰よりもお金を増やすゲーム」ではありません。
この前提を間違えると、初心者ほどハイリスク商品や複雑な分散投資に迷い込みやすくなります。
「貯める・増やす・使う」を一体で考える

多くの人は、お金について“別々”に考えがちです。
・貯める → 家計管理・貯金
・増やす → 投資・運用
・使う → 消費・生活費
しかし、じつはこの3つは切り離せません。
ダイエットにたとえるなら、「食事(貯める)」「運動(増やす)」「ご褒美(使う)」をトータル設計しなければ成果が出ないのと同じです。
そして、資産形成の本質は、次のように“逆の順番”で考えることが大事です。
1.どんな生活を守りたいか(使う)
2.そのために、いつ・いくら必要か(目標設定)
3.だから、毎月いくら貯めるか(貯める)
4.残りをどう増やすか(投資で増やす)
「使う」のイメージを最初に固めることで、取るべきリスクの大きさが自然に決まります。
4の「とりあえず増やせそうな商品」から探すと、迷路に入り込みます。
資産形成が「難しく見えるだけ」の理由
多くの投資初心者が資産形成を難しく感じるのには、3つの理由があります。
・金融機関が商品を売るため、あえて話を複雑にする
・メディアが「次の有望株」など刺激的な話ばかり取り上げる
・「儲かった・損した」といった短期的な話題ばかり聞く
その結果、「インデックスファンドを1本積み立てる」という、最も再現性の高い方法が見えなくなっています。
山崎元さんは
「世の中の運用商品の99%は検討に値しない」
とまで言い切ります。
多くの人にとってベストに近い方法は、少数のシンプルな選択肢で十分なのです。
山崎元さん流・資産形成の最初の一歩
では、実際にどう始めるか。スタートは驚くほどシンプルです。
① 生活費3か月分を「普通預金」で確保(生活防衛資金)
② 残りを「安全資産」と「リスク資産」に分ける
安全資産:預金・個人向け国債
リスク資産:株式インデックスファンド(例:オルカンなど)

大切なのは「どの商品を買うか」ではなく、「どんな目的で、いつ使うお金か」を決めること。
たとえば、10年後の教育費ならリスクを抑え、20〜30年後の老後資金なら長期投資でリスクを取る——この考え方です。
NISAやiDeCoはあくまで税制優遇の“入れ物”です。
制度を選ぶ前に、自分のお金の“目的マップ”を描くほうがはるかに重要です。
投資初心者がやらなくていいこと3つ
資産形成をシンプルにするには、「やらないこと」を決めておくのも効果的です。
① 毎日の株価ニュースを追わない
② 個別株を短期売買しようとしない
③ よく分からない保険商品・仕組債に手を出さない
普通の会社員・公務員に必要なのは、「再現性が高い方法」です。
「プロでも勝ち続けられないゲーム」に参加しないことが、最大のリスク管理になります。
まとめ:資産形成の原点は「目的を決めること」
・資産形成とは、「貯める・増やす・使う」を一貫して設計すること
・お金は「幸せのための道具」であり、ゴールは“安心して暮らせる人生”
・山崎元さん流の第一歩は「生活防衛資金確保」と「2分法(安全資産+リスク資産)」
・NISA・iDeCoはあくまで「お得な入れ物」。使う前に“目的”を決めよう
あなたが資産形成でやるべきことは、思っているよりずっと少ないのかもしれません。
▼第2回 オルカン1本で始める資産形成▼
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