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経済評論家・山崎元さんは、東大卒業後、三菱商事・野村投信・メリルリンチ証券・楽天証券経済研究所など12の金融機関を渡り歩き、生涯を通じて「個人投資家の味方」であり続けた希有な存在です。
2022年に食道がんのステージⅢを告知されながらも、最後まで執筆を続けた山崎さんが残した著書群は、今もなお投資初心者に最も信頼される入門書として読み継がれています。
この記事では、投資初心者の方でも読み進められる山崎元さんの著書を5冊に厳選して年間100冊超本を読む独立系FPがご紹介します。
- この記事で紹介する5冊を選んだ基準
- 5冊の一覧
- おすすめ本①:投資の「答え」を最短で手に入れる一冊
- おすすめ本②:「1本買うだけ」で資産形成を完結させる公式本
- おすすめ本③:山崎先生が最後に贈る「90分の授業」
- おすすめ本④:余命3ヶ月の経済評論家が息子へ遺したメッセージ
- おすすめ本⑤:お金の「なぜ?」を体系的に学ぶ
- 5冊をどう読み進めればいいか:ロードマップ
- まとめ:山崎元さんの本で「自分で考えるお金の軸」を作る
この記事で紹介する5冊を選んだ基準
本選びには、以下の3つを基準にしました。
・難しい数式・専門用語が最小限で、読み通せること
・NISAやインデックス投資など、今すぐ使える知識が含まれていること
・お金だけでなく、働き方・人生観まで視野を広げてくれること
「投資初心者が最初の1〜2冊目として迷わず手に取れる本」をピックアップしています。
5冊の一覧
① 超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
難易度 ★☆☆ 投資がまったく初めての方
②【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術
難易度 ★★☆ インデックス投資を体系的に学びたい方
③ 山崎先生、お金の「もうこれだけで大丈夫!」を教えてください。 90分で一生役立つお金の授業
難易度 ★☆☆ お金の全体像を最短でつかみたい方
④ 経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
難易度 ★☆☆ 山崎さんの最後のメッセージを受け取りたい方
⑤ 学校では教えてくれないお金の授業
難易度 ★★☆ お金の基礎から体系的に学び直したい方
おすすめ本①:投資の「答え」を最短で手に入れる一冊
超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
著:山崎元・大橋弘祐 / 文響社
まず1冊だけ選ぶなら、この本からスタートするのが最もおすすめです。
どんな内容か
「お金のド素人」大橋弘祐さんが、東大卒・金融機関12社を渡り歩いた「毒舌経済評論家」山崎元さんにお金の増やし方を聞く、会話形式の一冊です。専門用語をほぼ使わず、投資の答えをシンプルに提示しているため、「投資って何から始めればいい?」という段階の方でもスラスラ読み進められます。
この本で学べること
- 覚える金融商品は3つだけ(全世界株式インデックスファンド・個人向け国債・預金)
- 銀行や証券会社の窓口に近づいてはいけない理由
- NISAとiDeCoの使い方と優先順位
- 「高リスク・ハイリターン」に素人が手を出していい条件
- 家のローン・保険との賢い付き合い方
こんな方におすすめ
- 「投資」という言葉は知っているが、何もしたことがない方
- 銀行や証券会社でよくわからない商品を勧められた経験がある方
- NISAを始めたいが、何を買えばいいか分からない方
元公務員FPから一言:シリーズ累計で圧倒的な支持を誇る、投資入門書の決定版。「答えをシンプルに出す」山崎さんの姿勢がよく表れています。まず1冊目にこれを読んで、「型」を頭に入れておくと、その後の学習が格段にスムーズになります。
おすすめ本②:「1本買うだけ」で資産形成を完結させる公式本
【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術
著:山崎元・水瀬ケンイチ / 朝日新書
インデックス投資の「なぜ?」まで理解したい方に最もおすすめの一冊です。
どんな内容か
「長期・分散・低コスト」というほったらかし投資の3原則のもと、なぜインデックスファンド1本買いがベストなのかを徹底的に論理立てて説明する一冊です。内容の明快さ、圧倒的な説得力が支持され、シリーズ累計30万部(電子版含む)を突破しました。
この本で学べること
- なぜアクティブファンドよりインデックスファンドが優れているのか
- 全世界株式インデックスファンド「オルカン」の選び方と買い方
- 新NISAの賢い使い方
- 「いつ買うか」「いくら買うか」の迷いをなくす考え方
- 積立投資で「ほったらかし」にできる仕組みと心構え
共著者・水瀬ケンイチ氏について
共著者の水瀬ケンイチ氏は、個人投資家・ブロガー。インデックス投資の実践者として「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」を運営。山崎さんとの議論を経て、より洗練されたほったらかし投資の「公式本」として完成させました。
こんな方におすすめ
- NISA口座を開いたが、何を買えばいいか迷っている方
- 「投資は難しそう」「値動きが気になる」と感じている方
- 理論的に納得してから投資を始めたい方
元公務員FPから一言:「1本買うだけ!」という圧倒的なシンプルさが本書最大の強み。山崎さんが長年主張し続けた投資哲学のエッセンスが凝縮されています。①の本で「答え」を知り、②の本で「なぜそうなのか」を理解する流れが王道です。
おすすめ本③:山崎先生が最後に贈る「90分の授業」
山崎先生、お金の「もうこれだけで大丈夫!」を教えてください。 90分で一生役立つお金の授業
著:山崎元 / Gakken / 2024年3月22日発売
「これだけ知っておけば大丈夫」を90分に凝縮した、山崎さんの闘病中の書き下ろし作品です。
どんな内容か
大学から「1コマ90分、お金の授業をしてほしい」と依頼されたことから生まれた一冊。「高校生の可愛い娘が大学生になったときに聞いてわかる話にしよう」という思いで書き下ろされました。リボ払い・がん保険・お任せ運用という「3つのダメ」と、「ほったらかし投資術」という1つの正解を核に構成されています。金融教育にオススメ。
この本で学べること
- 「3つのダメ」:リボ払い・がん保険・お任せ運用を避ける理由
- 「ほったらかし投資術」の本質をやさしく復習
- NISA・iDeCoの違いと使い分け
- FIREの考え方と現実的な戦略
- 年金・少子高齢化への向き合い方
こんな方におすすめ
- 投資の勉強を始めたいが、分厚い本を読む時間がない方
- 大学生・社会人なりたての方(プレゼントにもおすすめ)
- 山崎さんの「最後の授業」をコンパクトに受けたい方
元公務員FPから一言:120ページと薄めで、忙しい方が最初の1冊として手に取るのに最適です。「お金はまず損をしないようにすること」という山崎さんのシンプルなメッセージが凝縮されており、コンパクトながら本質がつまっています。
おすすめ本④:余命3ヶ月の経済評論家が息子へ遺したメッセージ
経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
著:山崎元 / Gakken / 2024年2月15日発売
山崎さんが最後に書き下ろした、お金と人生と幸せについての「人生の教科書」です。
どんな内容か
2023年に息子が東京大学に合格したことを機に、闘病中の山崎さんが書き下ろした作品です。単なるお金の本ではなく、「働き方・稼ぎ方」「お金の増やし方と資本主義」「幸福論と人間関係」という3章で構成され、父から子への手紙として経済評論家の視点から人生の普遍的な知恵を伝えています。「本書は息子たち、娘たちに向けた、著者の遺書でもある」という言葉が印象的です。
この本で学べること
- 新しい時代の働き方・稼ぎ方(大企業・公務員・医師・弁護士の評価の変化)
- 株式を通じて資本主義の恩恵を受ける考え方
- 安易な借金・不動産投資・信用取引・FX・暗号資産を避ける理由
- 「小さな幸福論」:お金と幸せの関係
- 大人になった息子・娘への手紙
こんな方におすすめ
- 「お金の勉強だけでなく、生き方の軸を作りたい」方
- 社会人になりたての方・大学生
- 山崎元さんが遺したメッセージを、人間として受け取りたい方
元公務員FPから一言:読み終えた後に胸が熱くなる一冊です。「お金をどう増やすか」ではなく「どう生きるか」という問いに正面から向き合った、山崎さんの最後のメッセージ。お金の本としても、人生の本としても、どちらで読んでも深く刺さります。
おすすめ本⑤:お金の「なぜ?」を体系的に学ぶ
学校では教えてくれないお金の授業
著:山崎元 / PHP研究所
「お金とは何か?」という問いから始まる、お金の教養を9限で体系的に身につける一冊です。
どんな内容か
銀行・証券会社・保険会社など多くの金融機関での勤務経験を持つ著者だからこそ書けた、「お金のウラ話」が満載の一冊です。「1限目:お金との付き合い方」から始まり、収支・銀行・利回り・投資・保険・年金まで9つの授業形式で体系的に解説しています。ロングセラーとして今も読み継がれています。
この本で学べること
- お金の本質と「データ」としての捉え方
- 複利と単利の違い、「72の法則」
- 銀行・証券会社との上手な付き合い方(「客から儲けるのが彼らの仕事」)
- 保険・年金の仕組みとリスク回避のポイント
- 毎月分配型ファンドが損である理由を計算で証明
こんな方におすすめ
- 投資より先に「お金の全体観」を整理したい方
- 金融機関の商品を客観的に評価できるようになりたい方
- FP・CFPなどの資格学習と並行して読みたい方
元公務員FPから一言:「銀行員が勧める商品はなぜ買ってはいけないのか」を論理的に説明できるようになる一冊。投資を始める前に一度読んでおくと、金融機関との付き合い方が根本から変わります。FP資格の勉強中の方にも、基礎の整理本として最適です。
5冊をどう読み進めればいいか:ロードマップ
・とにかく最速でNISAを始めたい ①→②
・まず全体像を把握してから動きたい ③→①→②
・お金と人生の両方を学びたい ④→①→②
・お金の基礎を体系的に学び直したい ⑤→①→②
・全部読んで山崎哲学を身に付けたい 全部読もう!
まず③か①で「答え」を先に知り、②で「なぜ?」を理解し、⑤で「体系」を整理し、④で「人生観」を深める流れが最もバランスよく山崎さんの思想を吸収できます。
まとめ:山崎元さんの本で「自分で考えるお金の軸」を作る
「高利回りの商品が出るたびに迷う」「銀行員に言われるままになっている」。そんな状態を脱するために、まず山崎さんの本で「判断の軸」を身につけることが最短ルートです。
5冊に共通するメッセージは一つ。「世の中には、あなたからお金を取ろうとする仕組みがあふれている。その構造を知り、シンプルな方法で淡々と資産を積み上げること」。
山崎さんは亡くなられましたが、残してくれた本は今も私たちに語りかけています。まずは1冊、手に取ってみてください。
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