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NISA・積立投資の入門に読むべき本5選|世界の名著でわかる「積立投資」の正しい考え方

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「NISAを始めたいけど、何を買えばいいかわからない」「積立を続けているが、本当にこれでいいのか不安」。そんな方に読んでもらいたい本があります。

本記事では、積立投資・インデックス投資の世界で投資家に読み継がれてきた名著を5冊に厳選してご紹介します。

投資歴20年の独立系FPである著者が、「金融機関や販売会社に頼らず、自分の言葉で判断できる軸を持つ」ために本当に役立つ本だけをピックアップしました。

 

 

この記事で紹介する5冊を選んだ基準

数多ある投資本の中から、今回の5冊を選んだ基準を整理しておきます。

ポイント
・長期・積立・分散の原則に基づいていること
・「インデックス投資がなぜ有利か」をデータと論拠で説明していること
・販売利益に依存しない著者または実践者目線で書かれていること

 

5冊の一覧(難易度・対象者)

  書名 難易度 こんな人向け
ウォール街のランダム・ウォーカー ★★★ 投資理論の根拠から理解したい人
敗者のゲーム ★★☆ 「なぜ勝てないか」を論理的に知りたい人
投資の大原則 ★☆☆ まず薄い本で全体像をつかみたい人
インデックス投資は勝者のゲーム ★★☆ 低コスト投資の本質を学びたい人
改訂版 お金は寝かせて増やしなさい ★☆☆ 日本のNISA・iDeCo環境で実践したい人

ここから先は、それぞれの本の内容と、積立投資にどう役立つかを簡潔にご紹介していきます。

おすすめ本①:ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール著)

「株価は予測できない」という真実をデータで学ぶ決定版

 

どんな本?

1973年の初版以来、半世紀にわたって読み継がれてきた株式投資の古典的名著です。最新版では、ITバブルやリーマンショック、金融危機後の相場など新しいデータも取り込まれ、「株価は予測できない」というメッセージを繰り返し検証しています。

「市場の先行きを予測して勝とうとするのではなく、市場全体をまるごと買い、長期で持ち続けるのが合理的である」。が本書の主張。


この本で学べること

・個別株やチャート分析で「市場に勝ち続ける」ことがいかに難しいか。
・「効率的市場仮説」と呼ばれる、株価にすでに情報が織り込まれているという考え方。
・インデックスファンドを、ドルコスト平均法で積み立てる戦略の合理性。

難易度は少し高めですが、「なぜインデックス投資なのか?」の理論的な裏付けを知りたい方には、これ以上ない一冊です。


著者について

バートン・マルキール氏は、米プリンストン大学経済学部の名誉教授で、長年ウォール街の実務にも関わってきた経済学者です。学問と実務の両側から投資を見てきた視点が、本書全体に反映されています。


こんな方におすすめ

・チャート分析や銘柄選びではなく、シンプルな方法を探している
・インデックス投資に興味はあるものの、腑に落ちていない
・歴史やデータに裏付けされた「投資の教養」を身につけたい。

筆者コメント:「短期で勝とうとするゲーム」と「長期で資産形成を行うゲーム」は、別物なのだと腹落ちします。積立投資を続けるための“精神的な土台”を作りたい方は、じっくり時間を取って読んでみてください。

 

おすすめ本②:敗者のゲーム(チャールズ・エリス著)

アマチュアは「負けないゲーム」をすべきという視点

 

どんな本?

『敗者のゲーム』は、「アマチュア投資家にとって、最強の戦略は『負けないゲーム』を選ぶことだ」というメッセージで有名な一冊です。

テニスの例え話で、プロ同士の試合は「決め球をどれだけ打てるか」で決まるのに対し、アマチュア同士の試合は「ミスをどれだけしないか」で勝敗が分かれると説明します。

株式市場でも大部分を機関投資家が占める現代では、プロ同士が常に激しい争いをしており、その中で個人投資家が「勝者」になり続けるのはほぼ不可能だというのです。


この本で学べること

・アクティブ運用が、長期的には市場平均に負けやすい理由
・過去のデータから、大半のアクティブファンドがインデックスに劣後している事実
・個人投資家にとって、低コストなインデックスファンドが合理的な選択肢である


著者について

エリス氏は、世界的な投資顧問会社の創業者で、年金基金など機関投資家向けのアドバイザーとして長年活躍してきた人物です。「プロの世界の厳しさ」をよく知っているからこそ、個人投資家にインデックス投資をすすめています。


こんな方におすすめ

・「投資信託はプロが運用しているから安心」と思っていた。
・手数料の高い投資信託をいくつも保有してしまっている。
・自分で銘柄を選ぶよりも、「しくみ」で勝ちたいタイプ。

筆者コメント:積立投資をする上で、「コスト」と「ゲーム選び」の重要性を理解するのに、とても役立ちます。防御は最大の攻撃であるということを教えてくれます。

 

おすすめ本③:投資の大原則(マルキール+エリス共著)

2人の巨人がたった200ページに凝縮した「超シンプル投資法」

 

どんな本?

先ほどのマルキール氏と、エリス氏がタッグを組み、個人投資家向けに「これだけ守れば大丈夫」というルールをコンパクトにまとめた入門書です。

内容は非常にシンプルで、貯蓄・分散・低コスト・長期保有といった「当たり前だけれど実践が難しい原則」を、短い章立てで整理しています。

文章量も控えめなので、「まず1冊だけ読みたい」という方には最適です。


この本で学べること

・生活防衛資金をまず確保してから投資すべき理由
・資産配分(アセットアロケーション)の考え方
・インデックスファンドを使った低コスト運用のポイント


著者について

内容は、マルキール&エリスという世界的な投資理論の第一人者2人による共著です。先ほど紹介した2冊の要点を、より日常に近い目線でかみ砕いて説明してくれます。


こんな方におすすめ

・分厚い本はハードルが高いけれど、理論的な根拠も知っておきたい
・これから資産形成を始める20〜40代
・家族の将来のために、家計全体を見直しながら投資をしたい

筆者コメント:初心所の方に「とりあえず1冊教えて」と聞かれたら、この本をおすすめします。表現も平易で読みやすく、「なぜ積立投資なのか」を短時間でつかむことができます。

 

おすすめ本④:インデックス投資は勝者のゲーム(ジョン・C・ボーグル著)

インデックスファンドの「生みの親」が語る投資哲学

 

どんな本?

世界最大級の運用会社バンガード・グループを創設したジョン・C・ボーグル氏の代表作です。彼は、低コストのインデックスファンドを個人投資家に開放したことで、多くの人の資産形成に貢献したと言われています。

手数料や税金などのコストが、長期的には運用成績を大きくむしばむことを、具体的な数字とグラフで示しています。


この本で学べること

・投資信託の「信託報酬」などのコストが、複利でどれだけ効いてくるか
・高コストのアクティブファンドより、低コストのインデックスファンドが有利になりやすい理由
・長期・分散・低コストという、インデックス投資の3本柱の意味


著者について

ジョン・C・ボーグル氏は、1970年代に世界初の個人向けインデックスファンドを世に出した投資家です。「バフェットが個人投資家に推奨する人物」としても知られ、その哲学は世界中の個人投資家に影響を与えています。


こんな方におすすめ

・NISAやiDeCoでインデックスファンドを積み立てている、または検討している
・いろいろな投資信託がありすぎて、何を基準に選べばいいか分からない
・「手数料0.数%の違いが、そんなに重要なの?」と思っている。

筆者ひコメント:「コストを意識するかどうか」で、将来の資産額が大きく変わることが実感できます。すでにインデックスファンドを積み立てている方にも、運用方針を再確認する意味でおすすめしたい一冊です。

 

おすすめ本⑤:改訂版 お金は寝かせて増やしなさい(水瀬ケンイチ著)

「億り人」実践者が語る日本版インデックス投資の歩き方

 

どんな本?

日本のインデックス投資ブロガー・水瀬ケンイチさんが、20年以上にわたる自分自身の積立投資の経験をまとめた本です。難しいテクニックではなく、シンプルな積立と放置で資産を増やす方法を、実体験ベースで教えてくれます。


この本で学べること

・金融ど素人からでも始められる、インデックス投資の基本的な考え方
・具体的な証券会社の選び方や、新NISA・iDeCoの活用方法
・暴落時にどう行動したか、20年の実践記としてのリアルな体験談


著者について

水瀬ケンイチさんは、サラリーマンとして働きながら、20年以上インデックス投資を続けてきた個人投資家です。自身のブログは「インデックス投資家のバイブル」とも言われており、その経験が本書に凝縮されています。


こんな方におすすめ

・日本の制度に即した「具体的なやり方」を知りたい
・新NISAやiDeCoをどう組み合わせればいいか迷っている
実際に長期投資を続けてきた人のリアルな体験談を読みたい

筆者コメント:海外の名著で理論を学びつつ、この本で「日本でどう実践するか」を補う。そんな読み方をオススメします。積立投資の“教科書兼実践記”として手元に置いておきたい一冊です。

 

まずは1冊、読みやすそうなものを選んで読んでみてください。

 

まとめ:本で基礎を固めると、「暴落時に売らない」理由が腑に落ちる

積立投資で最大の敵は、相場の暴落ではなく「不安になって売ってしまう自分」です。本でインデックス投資の理論的背景を学ぶことで、下落時に自分を説得できる軸が生まれます。

今回ご紹介した5冊は、どれも「長期・分散・低コスト・継続」という積立投資の王道を、それぞれの角度から教えてくれる本ばかりです。

気になる1冊からで構いませんので、ぜひ手に取り、自分なりの「投資の軸」をつくるきっかけにしていただけたらと思います。

 

小林良(こばやしFP事務所)

この記事を書いた人

小林 良 独立系ファイナンシャルプランナー

元地方公務員(埼玉県羽生市・17年間勤務)39歳で独立系FPとして開業。19歳から約20年にわたり日本株を中心に資産運用を実践。資産運用の相談を専門に「売りたい商品のない中立的な立場」で情報発信しています。
保有資格:AFP/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員一種
得意分野:新NISA・資産運用・家計設計・公務員マネー

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・投資を勧めるものではありません。投資は自己判断・自己責任でお願いいたします。

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