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【2026年6月】個人向け社債3銘柄をFPが初心者向けに比較|ソフトバンク劣後債・東北電力・プレミアムWボンド

2026年6月は、個人投資家向け社債として、ソフトバンクグループの劣後債・東北電力社債・プレミアムWボンドの3銘柄が注目されています。

ただし、同じ「個人向け社債」でも、利回り・格付け・期間・リスクの中身はかなり違います。この記事では、投資初心者向けに3銘柄の違いをわかりやすく整理し、どんな人に向いているのかを投資歴20年超の独立系FPが解説します。

※本記事には、筆者の個人的見解が含まれています。ご了承ください。

 

■この記事でわかること■
- 3本の個人向け社債の違い
- 初心者が見るべき比較ポイント
- 自分に合う社債の選び方
- 買う前に確認したい注意点
 


結論

先に結論を書くと、
初心者に紹介しやすいのは東北電力社債
 ➡比較的シンプルで、格付けも高い。ただし個人向け国債と比較すべき

利回りの高さだけで選ぶならソフトバンク劣後債
 ➡仕組みが複雑でそれなりのリスクもある。リスクを理解した上での購入推奨

・上記二つの中間的な位置づけとして、プレミアムWボンド

 

まず比較表

項目 ソフトバンク劣後債 東北電力社債 プレミアムWボンド
正式名称 ソフトバンクグループ第9回ハイブリッド社債 東北電力第584回無担保社債 プレミアムウォーターホールディングス第13回無担保社債
利率 年5.12%
※6月5日確定
年1.89% 年3.66%
※6月3日確定
期間 35年(5年後以降繰上償還の可能性あり) 3年 4年
格付け BBB+(JCR) A+(R&I)
AA(JCR)

BBB+(R&I・JCR)

購入単位 100万円以上 10万円以上 10万円以上
特徴 高利回りだが仕組みが複雑 高格付け 利回りと償還期間

 

まず確認|個人向け社債ってどんな商品?

社債とは、企業がお金を借りるために発行する債券です。

個人向け社債とは

投資家は社債を買うことで、決まった利息を受け取り、満期まで保有すれば原則として額面で償還を受けることができます。

ただし、これは「何があっても安全」という意味ではありません。発行した企業の業績悪化や倒産が起きれば、元本や利息の支払いに影響が出る可能性があります。

また、金利が上昇すると、既発社債の市場価格が下がることがあり、満期前に売却すると元本割れのリスクがあります。

注意点は、途中売却する場合は、市場での売買となることを理解しておきましょう。

 

初心者が見るべき4つのポイント

社債を選ぶとき、まずはこの4つを押さえておくと比較しやすくなります。

1. 利率

利率が高いほど魅力的に見えますが、一般に高い利率にはそれ相応のリスクが反映されています。

2. 満期までの期間
満期が長いほど、お金を拘束される期間も長くなります。

3. 格付け
格付けは、発行体の信用力をみる目安です。一般的に、格付けが高いほど信用力は高く、利率は低くなりやすいです。

4. 普通社債か、劣後債か
普通社債は比較的シンプルですが、劣後債は万一の際の返済順位が低く、仕組みも複雑になります。

社債を選ぶとき、初心者が最初に見るべきポイント

3本を順番にチェック

ひとつずつ、社債をチェックしてみましょう。

ソフトバンクグループ第9回ハイブリッド社債

ソフトバンクグループの第9回ハイブリッド社債は、今回取り上げる3本の中で最も高い利回りが期待できる銘柄です。利率は年5.12%申込期間は2026年6月8日から6月18日までの予定で、購入単位は100万円以上です。

<リンク>ソフトバンクグループ株式会社 第9回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)


メリット

- 3本の中で最も高い利回り水準を狙える
- 繰上償還されれば、長期債でも実質の保有期間が短くなる可能性がある


注意点

- この社債は劣後債であり、普通社債より返済順位が低い
- 利払繰延条項があり、利息の支払いが先送りされる可能性がある
- 最長35年債という長い年限
ー 購入単位が100万円からと初心者にはハードルが高い


こんな人向き

高い利回りを重視し、仕組みやリスクを理解したうえで投資したい人向きです。

 

▼ソフトバンクGハイブリッド社債【第9回】は買いか?第8回との違いをFP視点で比較解説▼こちらで詳しく解説しています。

daily-luxlife.com

筆者コメント:この高い利回りは非常に魅力的です。ただし、それなりのリスクもあるので、余裕資金かつリスクを承知の上というのが前提だと思います。


東北電力第584回社債

東北電力第584回社債は、今回比較する3本の中で最もわかりやすく、初心者に説明しやすい社債です。

利率は年1.89%募集期間は2026年6月1日から6月18日、満期は2029年6月19日で、期間は3年です。さらに、格付けはA+(R&I)とAA(JCR)で、3本の中では信用力が最も高い水準です。

ただし、利回りは今回の3本の中で最も低く、個人向け国債(固定3年)と比較しても、大きな上乗せは期待しにくい水準です。

<リンク>第584回社債の発行について(個人投資家向け) | 東北電力


メリット

- 高格付けで、信用力の安心感が比較的高い
- 10万円単位で買える
- 普通社債なので、商品性が比較的シンプル


注意点

- 利回りは3本の中で最も低い
- 満期前に売る場合は時価売却となり、元本割れの可能性がある


こんな人向き

初めて社債を買う人や、利回りよりもまず安全性とシンプルさを重視したい人に向いています。

筆者コメント:正直に言うならば、この利率であれば個人向け国債をオススメします。筆者の感覚としては、「国債にわずかな信用プレミアムを乗せた程度」という印象です。安全性を求めるなら、個人向け国債のが有利です。

<参考リンク>個人向け国債窓口トップページ : 財務省

 

プレミアムWボンド(第13回)

プレミアムウォーターホールディングスのプレミアムWボンドは、東北電力とソフトバンク劣後債の中間に位置する銘柄です。

利率は年3.66%で、2026年6月4日から6月17日までSBI証券で先着順販売の予定です。購入単位は10万円以上で、少額から申し込みしやすい点も特徴です。

<リンク>株式会社プレミアムウォーターホールディングス第13回無担保社債(社債間限定同順位特約付)


メリット

- 東北電力より高い利回りを狙える
- 10万円単位で買える
- 劣後債ではなく、比較的シンプルな仕組み


注意点

- 格付けは投資適格級でも、東北電力よりは信用力が見劣りする
- 事業の安定性という意味では、大手電力会社ほどの分散性はない


こんな人向き

東北電力では利回りが物足りない一方で、ソフトバンク劣後債ほど複雑な商品は避けたい人に向いています。

▼プレミアムウォーターホールディングス第13回社債(プレミアムWボンド)を初心者向けに解説|メリット・リスク・買い方▼こちらで詳しく解説しています。

daily-luxlife.com

筆者コメント:この利率で、償還期間4年ならまずまずの印象です。ただし、格付けはBBB+(投資適格の中で最も低いランク)です。あくまで余裕資金での購入を推奨します。

 

図解で見るとこうなる

3本の社債を図でイメージするなら、「安全性」と「利回り」の2軸で考えると理解しやすいです。

- 安全性が高めで利回り低め:東北電力社債
- 利回り高めでリスク高め:ソフトバンク劣後債
- その中間:プレミアムWボンド

 

買う前にここだけは確認

社債を買う前に、最低限次の点は確認したいところです。

- 使う予定のないお金で買う
- 満期まで持てるかを考える
- 利回りだけで決めない
- 格付けと発行体の事業内容を見る
- 中途売却時は価格が下がる可能性を理解する

特に、個人向け社債は「預金より高い利回り」が注目されがちですが、預金とは違い元本保証ではありません。そのため、「何年使わない資金なのか」「途中で現金化する可能性はないか」を先に確認しておくことが大切です。


よくある質問

Q. 社債は満期まで持てば安全ですか?

原則として、満期まで保有すれば額面で償還されますが、発行体が倒産した場合などはこの限りではありません。

Q. 高利回りの社債を選べばいいですか?

高い利回りは、信用リスクや仕組みの複雑さの裏返しです。リスクを理解した上で購入しましょう。

Q. 初心者が最初に選ぶならどれですか?

シンプルさ・格付け・購入単位のわかりやすさを重視するなら、東北電力社債が候補になりやすいです。ただし、筆者としては、安全性を重視するならば、個人向け国債を推奨します。


まとめ

今回比較した3本の社債は、どれも「個人向け社債」ではありますが、中身はかなり違います。

今回比較した3本の中だけで選ぶなら、安全性を重視するなら東北電力、利回りを重視するならソフトバンク劣後債、その中間を狙うならプレミアムWボンド、という整理がしやすいでしょう。

初心者にとって大切なのは、利回りの高さだけで選ばず、仕組みを理解して、満期まで持てる資金で投資することです。

 

本記事の主な参考文献・出典 ※制度や数字は執筆時点の公表情報に基づいており、将来変更される可能性があります。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・投資を勧めるものではありません。投資は自己判断・自己責任でお願いいたします。
 
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小林良(こばやしFP事務所)

この記事を書いた人

小林 良 独立系ファイナンシャルプランナー

元地方公務員(埼玉県羽生市・17年間勤務)39歳で独立系FPとして開業。19歳から約20年にわたり日本株を中心に資産運用を実践。資産運用の相談を専門に「売りたい商品のない中立的な立場」で情報発信しています。
保有資格:AFP/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員一種
得意分野:新NISA・資産運用・家計設計・公務員マネー

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