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【2026年6月】個人向け国債の金利をFPが解説|変動10年・固定5年・固定3年を月次チェック

2026年6月募集分の個人向け国債の条件が発表されました。5月は3種類すべてが上昇しましたが、6月は変動10年のみ上昇、固定5年・固定3年は小幅下落となりました。

<参考>財務省:個人向け国債(変動10年・第194回他)の発行条件等

金利が動きやすい今の環境では、毎月の変化を追いかけていくことも大切です。

今回は資産運用歴20年超の独立系FPが、2026年6月の金利水準と3つのタイプの特徴をまとめましたので、投資初心者の方に向けて分かりやすく解説いたします。

 

この記事のポイント
・2026年6月募集分の個人向け国債・最新金利
・変動10年・固定5年・固定3年の違い(超シンプル版)
・初心者向けのタイプ別選び方
・元公務員FPのひと言レビュー

2026年6月募集分の基本データ【まずここだけ】

財務省より、個人向け国債(2026年6月募集分)の発行条件が発表されました。

募集期間:2026年6月4日(木)〜6月30日(火)
発行日:2026年7月15日(水)
購入単位:1万円から1万円単位
購入手数料:無料

2026年6月の金利早見表

種類 回号 金利
(税引前・年率)
前月比 満期
変動10年 第195回債 1.74% +0.07% 10年
固定5年 第183回債 1.86% -0.03% 5年
固定3年 第193回債 1.51% -0.06% 3年

出典:財務省「現在募集中の個人向け国債」

6月は、変動10年だけが前月より金利上昇、固定5年・固定3年は小幅に低下という結果になりました。短中期ゾーンの金利は一服感が出てきた一方で、長期金利はじわりと上昇していることが背景にあります。

定期預金の金利が0.3~1%程度と考えると、非常に面白味のある金利になってきたのではと感じています。

 

そもそも個人向け国債ってなに?

個人向け国債は、日本国政府が個人向けに発行する債券です。元本と利子の支払いは国が保証しており、株式や投資信託とは異なり元本割れのリスクが原則ありません。

・1万円から購入できる(1万円単位)
・手数料は無料(購入時・償還時ともに)
・最低金利0.05%が保証されているため、利子がゼロになることはない
・毎月発行されており、1年に12回購入チャンスがある

2026年6月時点では、多くの大手銀行の定期預金(金利0.3~0.4%台)と比べても、個人向け国債の金利は一段高い水準になっています。

⚠️ 注意点発行後1年間は中途換金ができません。急に必要になるかもしれないお金には向きません。

<参考>個人向け国債窓口トップページ : 財務省

 

3タイプのざっくり特徴

個人向け国債には3種類あります。

個人向け国債3種類の比較

個人向け国債3種類の比較

性格比較表

どのタイプを選ぶかは、「いつ使うお金か」で考えるのが一番シンプルです。
ざっくりとした性格を表にまとめると、次のようになります。

種類 金利 満期 こんな人向け
変動10年 半年ごとに変わる 10年 将来の金利上昇も取り込みたい人
固定5年 購入時に固定(5年間変わらない) 5年 今の水準を5年ロックしたい人
固定3年 購入時に固定(3年間変わらない) 3年 まず短めで試してみたい人

 

変動10年(金利が半年ごとに変わるタイプ)

半年ごとに金利が見直されるため、今後さらに金利が上がれば受け取る利子も増えていくのが特徴です。今回の初回適用金利は1.74%。2026年5月(1.67%)から0.07ポイント上昇しており、長期金利の上昇トレンドを反映した形になっています。

一方で、市場金利が下がれば受け取る利子も下がります。ただし、いかなる状況でも最低0.05%は保証されています。

仕組みや詳しい活用法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

daily-luxlife.com

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固定5年(今回3種類の中で最も金利が高い)

購入時の金利が5年間固定されます。今回の金利は1.86%で、3種類の中では引き続き最も高い金利水準です(5月は1.89%)。

「いまの利率をそのまま確定させてしまいたい」という方や、「5年後に大きな旅行を計画している」、「子どもの進学費用を準備したい」、といった具体的な目標がある方にもフィットしやすいです。

市場金利が下がっても、自分の金利はそのまま維持されるため、「下がったらイヤだ」という心理的なストレスを減らせるのもメリットです。

 

固定3年(まず試してみたい人に)

購入時の金利が3年間固定されます。今回の金利は1.51%で、5月(1.57%)からは0.06ポイントの小幅低下となりました。「まずはお試し」として使いやすい期間感で、以下のような資金に向いています。

・ボーナスの一部だけ運用してみたい
・3年後には使う予定がある資金
・5年は長いけど、定期預金よりは増やしたいお金

5年より利率は低いですが、期間が短い分だけ柔軟に動かしやすいのが特徴です。

 

金利はどのくらい上がってきた?過去2年の推移

個人向け国債の金利は、2024年以降に大きく上昇しています。かつての「ほぼ0%の商品」とは性質が変わってきています。

個人向け国債 金利の推移

金利推移の主要ポイント

発行月 変動10年 固定5年 固定3年
2024年1月 0.46% 0.25% 0.05%
2024年6月 0.57% 0.45% 0.29%
2025年1月 0.71% 0.71% 0.60%
2025年7月 1.00% 1.00% 0.79%
2026年1月 1.23% 1.35% 1.10%
2026年5月 1.67% 1.89% 1.57%
2026年6月(今回) 1.74% 1.86% 1.51%

出典:財務省「個人向け国債 発行条件」各月分

 

この背景には、日本銀行の政策修正(マイナス金利解除)と長期金利の上昇があります。個人向け国債は、毎月募集ごとに金利が更新されるため、買うタイミングそのものがリターンに影響する商品です。

100万円を預けると、いくらになる?ざっくりイメージ

固定5年・固定3年は「金利が変わらない」と仮定して、変動10年は「初回金利が続いた場合」の目安として試算します(税引前・概算)。

 

種類 金利
(税引前)
年間利子
(税引前・100万円の場合)
目安期間
変動10年

1.74%

約17,400円 /年 10年
固定5年 1.86% 約18,600円 /年 5年
固定3年 1.51% 約15,100円 /年 3年

 

ポイント:利子は半年ごとに受け取る仕組みで、その都度20.315%の税金が差し引かれます。上の表は税引前の概算なので、実際の手取りはやや少なくなります。

 

中途換金はできる?注意点をチェック

個人向け国債は、発行から1年経過すれば中途換金が可能です。ただし換金時には、以下のようなペナルティが発生します。

中途換金調整額の計算式(発行後1年以上の場合)

受取金額 = 額面金額+経過利子相当額 - 直前2回分の各利子(税引前)相当額 × 0.79685

わかりやすく言うと、「直近の利子2回分相当を返してから換金する」イメージです。ただし、受け取った利子以上のペナルティにはならないため、元本割れにはなりません

 

中途換金調整額の詳細なシミュレーションは財務省の公式サイトでも確認できますので、ぜひご覧ください。

参考:財務省 個人向け国債お試しシミュレーション

 

どのタイプを選ぶ?かんたん判断フロー

目的と期間から考えると選びやすいと思います。

・3年先に使う予定がある資金 → 固定3年(期間が短く、柔軟)
・3〜5年は使わないと決められる資金 → 固定5年(今回1.86%で今の水準を固定)
・長期・10年スパンで将来の金利上昇も取り込みたい → 変動10年

1年以内に使う可能性が高いお金は、そもそも個人向け国債ではなく普通預金などで持っておくのが基本です。

 

💡 元公務員FPのひと言:「生活防衛資金(生活費の3〜6か月分)は普通預金に残しておく、それ以外に当面使わないと決めたお金から検討を始める」のが基本の考え方です。旅行や将来の積立に、個人向け国債を1本加えてみるのも選択肢の一つです。

 

2026年6月 FP視点の筆者ひと言レビュー

今月(2026年6月募集分)は、変動10年だけが上昇、固定5年・固定3年は小幅低下という動きになりました。水準としては依然として「預金より一段高く、検討する価値がある」ゾーンだと感じます。

筆者自身は、今後もある程度のインフレが続き、日本の長期金利も中長期的にはじわじわ上がる可能性が高いと見ています。自分のお金であれば、「長期運用なら変動10年」「目的が5年以内にハッキリしている資金は固定3年・5年」という組み合わせで考えると思います。

もちろん、金利や物価の先行きには不確実性も大きく、「これが絶対の正解」という商品はありません。ご自身の資金用途と期間に合うタイプを選ぶことが、結果的に納得感の高い運用につながると考えています。

 

どこで買える?

個人向け国債は、銀行・証券会社・ゆうちょ銀行・ネット証券など、全国の多くの金融機関で購入できます。

購入時・償還時ともに手数料はかかりませんので、まずはすでに口座をお持ちの金融機関で取り扱いを確認してみてください。

<公式情報はこちら>

財務省「現在募集中の個人向け国債」

財務省「個人向け国債 商品概要」

 

自分軸で判断できるようになることがゴール

このブログでは、毎月「今月の金利」「前月からの変化」「筆者のひと言レビュー」をお届けします。

金利が上がっても・下がっても、毎月情報を確認し、自分軸で判断できるようになることが、このシリーズのゴールです。

次回(2026年7月募集分)も、発表があり次第、最新の金利と選び方を整理してお届けします。

 

本記事の主な参考文献・出典

※制度や数字は執筆時点の公表情報に基づいており、将来変更される可能性があります。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・投資を勧めるものではありません。投資は自己判断・自己責任でお願いいたします。

小林良(こばやしFP事務所)

この記事を書いた人

小林 良 独立系ファイナンシャルプランナー

元地方公務員(埼玉県羽生市・17年間勤務)39歳で独立系FPとして開業。19歳から約20年にわたり日本株を中心に資産運用を実践。資産運用の相談を専門に「売りたい商品のない中立的な立場」で情報発信しています。
保有資格:AFP/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員一種
得意分野:新NISA・資産運用・家計設計・公務員マネー

 

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